現在の日本卓球界の女王と言えば、全日本選手権大会で2年連続3冠王の偉業を成し遂げた伊藤美誠選手ですよね。
リオネジャネイロオリンピックの女子団体で、福原愛、石川佳純、伊藤美誠のメンバーで銅メダルを獲得した勇姿は日本に感動を与えました。
そんな伊藤選手ですが、昨年2018年から華々しくスタートした「Tリーグ」に、2年連続して不参加となっていますが、その真相は何でしょうか?
そして、日本人最高位の世界ランカーとして快進撃を続ける伊藤選手に対する、中国や海外の反応はどのようなものでしょうか?
さっそく見ていきたいと思います。
この記事で綴られていること
伊藤美誠がTリーグ不参加の真相は!?
2018年から開幕した日本初の卓球プロリーグ「Tリーグ」に伊藤選手は2年連続して出場していません。
引用:https://www.asahi.com/articles/
ちなみに、他の日本を代表する選手である石川佳純選手や平野美宇選手は参加していて、海外からも韓国の選手やヨーロッパの選手も多く参加して世界でもトップレベルのリーグとなっています。
では、なぜ伊藤選手は参加していないのしょうか?その不参加の真相・理由はいくつか考えられます。
https://www.nikkansports.com/sports/news/201810090000471.html
一つ目は世界ランキングの方式にあります。
世界ランキングの決定方法が昨年から変更になり、ワールドクラスの大会に数多く出場しないと世界ランキングが上がらなくなってしまったのです。
以前までは強い選手に勝つとボーナスポイントが付与されたのですが、現行制度では、対戦相手にかかわらずその大会の順位のみでポイントが付与される方式になったことから、多くの大会に出てポイントを稼ぐ必要があるのです。
二つ目はTリーグの過密スケジュールにあります。
各選手に、実力や人気に応じたランクがつけられていて、観客動員の為に、最上位のSランクの選手を毎試合誰か1人出場させなければいけないというルールが決められています。
https://the-ans.jp/news/42646/
そうすると、当然Sランクとなる伊藤美誠選手が所属するとなれば、毎試合のように試合に出場しないといけなくなり、その負担は大変なものとなります。
ポイントを稼がなければいけないワールドツアーに集中できなくなるというわけです。
3つ目は伊藤美誠選手より世界ランクが上の選手はᎢリーグにはいないということです。
試合への出場機会が増え、伊藤選手の変幻自在のプレーが露出され研究される機会も増えてしまうこととなること、そしてランクが格下の選手とやることで得られるものも少なく、伊藤選手にとってプラスになる点が少ないと思えます。
誰に何を言われようと私は私。
自分は自分。
私らしく正々堂々と戦うだけ。
本気で何かと闘ってる人はそんな簡単に自分に負けたりしない。
何を言われても、何をされても実力がある人が勝つ。
私はその実力を求めて毎日頑張る。と改めて思えた今日。— 伊藤 美誠 Mima Ito (@MSLpN5xiejmc2Ho) March 10, 2018
そう、この3つの理由は、全て東京オリンピックを最優先としていることにつながっています。
東京オリンピックでのメダル獲得を目指す伊藤選手にとっては、まず個人戦代表の2枠に入るポイントを獲得することが最優先であり、Tリーグ不参加はしごく当然のことなのでしょう。
誰に何を言われようとも信念を曲げない、伊藤選手の心の強さが感じられますね。
伊藤美誠のコーチは誰?指導法は?
現在、伊藤選手は大阪の関西アカデミーで練習をされています。
そこでは中国人コーチや関西の現役大学生の男性コーチが、伊藤選手の指導と練習相手をしています。
関西アカデミーでは、中国人コーチを常備しているので、常に高いレベルで練習することができます。
それと同時に伊藤選手の専属であるプライベートコーチが1人います。
松崎太夫コーチです。
http://www.kansai-academy.com/topschool/coach.html
試合のときにセコンドについたり、次戦で対戦する選手の戦術を考えたり、伊藤選手のメンタルコントロールを主に行っています。
伊藤選手を指導するコーチというよりは、右腕といっても過言ではないと言える存在です。
まだ年齢も若く、静岡県出身で伊藤選手と同じクラブで卓球をやっていた経歴があります。
松崎コーチの熱心さが伝わるエピソードがありました。
対中国人との試合のときにノートを出して相手の弱いところを伊藤選手にアドバイスを贈る姿が何度も試合中見受けられます。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tokyo_olympic2020/list/CK2019060402100023.html
これこそが、松崎コーチの「指導法」と言えるもので、世界の強豪選手の徹底した動画分析による「対策ノート」を、伊藤選手と一緒に作り上げ、それを試合中もいつも手放すことなく、伊藤選手と一緒に確認しています。
事前に相手を分析してそこを徹底して狙おうとする意図が見受けられます。
何度も中国の選手を撃破しているのは、松崎コーチなくては成し遂げれてないかもしれません。
東京オリンピックでも、松崎コーチの手腕がどう発揮されるのかという、また違った視点から見ることができるかもしれません。
伊藤美誠に対する中国の反応は?
先ほども伊藤選手の戦型を変幻自在といいましたが、なぜこの呼び名がついたのか考えていきます。
中国は、世界ランク上位の多くの選手に「コピー選手」という人を設定します。
https://www.youtube.com/
そして、そのコピー選手に、本人と似たプレーをするよう命ずるのです。
https://www.youtube.com/
この対策もあって、中国人選手は一度負けた選手には二度目はほぼ負けません。
ところが、二度目も勝ってしまうのが伊藤選手なのです。
伊藤選手もテレビのインタビューでコピー選手について「私の戦型を真似できるなら真似してみろ」と強気のコメントを発しています。
https://www.youtube.com/
そう、伊藤選手は、誰も真似できない常に新しい技術を取り入れてるのです。
卓球経験者からみると毎試合サーブの出し方やテンポが変わっていることがわかります。
対策をしようとしても、次戦うときはまた違った伊藤選手になっているので、中国では間違いなくもっとも恐れられている存在です。
そんな変幻自在のプレーを支える使用用具ですが、伊藤選手はニッタク社とアドバイザリー契約をしていてラケットもニッタク社を使っています。
https://tt-lover.com/blog/fixation_featured-products/weapons-of-ito-mima/
バック側のラバーに表ソフトラバーという前陣速攻用の異質型のラバーを使っていて、相手にやりづらさをもたらしています。
扱う難しさもありますが、そこを匠に操る伊藤選手まさしく変幻自在です。
伊藤美誠の快進撃が止まらない!海外の反応は!?
東京オリンピックの選考レースも終盤に差し掛かっています。
そんな中、9月から10月にかけてITTFスウェーデンOPとドイツOPが行われました。
https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/news/2018/11/003108.html
獲得できるポイントも高く上位に進出すると東京オリンピックの代表がグッと近づく大事な大会です。
そこで伊藤選手の勝負強さが発揮されました。
代表争いをしている石川佳純選手や平野美宇選手は大事な試合ということで固さが見られ、トーナメント1,2回戦で敗退。
しなしながら、伊藤選手は中国選手を何人も倒し2大会とも準Vを獲得。
日本人選手トップの獲得ポイントで、伊藤選手の東京オリンピック代表はほぼ濃厚となりました。
https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/news/2019/10/006693.html
決勝で中国選手に破れたものの、その存在感と中国選手に対して怖さを抱かせるに十分な大会となりました。
試合に出るたびに快進撃を見せている伊藤選手。海外はどう反応しているのでしょうか?
世界最高峰の中国選手を寄せ付けなくなる日はそう遠くないかもしれません。
まとめ 〜オリンピックはどうなる?〜
上述したように、伊藤選手の東京オリンピック代表は濃厚と言っていいでしょう。
毎大会違った戦い方で、型にハマらないスタイルは中国選手を倒す理想の戦型と言えます。
全日本選手権では2年連続三冠王と国内で無敵の女王として君臨している伊藤選手。このまま行くと世界でも無敵の女王になる日はそう遅くないかもしれません。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63869
東京オリンピックではメダルを期待できるどころか、一番輝かしい金色のメダルを期待してもいいと思います。
今からワクワクしますね!
これからの戦いからも目が離せません。