山口遥(マラソン)は最強市民ランナー!高校や玉川大学時代の陸上の実績は?

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大阪国際女子マラソン2020で日本人2位となり「最強市民ランナー」として一躍時の人となった山口遥選手

市民ランナー集団AC KITAに所属し、日常は仕事をしながらトレーニングをこなし、遂にはマラソン競技で実業団選手の肩を超すまでに、その頭角を現してきました。

高校玉川大学時代は全く無名の存在だった山口選手ですが、最強市民ランナーと呼ばれるまでになったこれまで経緯や陸上の実績などを、たっぷりとご紹介していきたいと思います。




山口遥のこれまでのマラソンの実績は?

山口遥選手は、大学卒業後社会人になってから出場し続けているハーフマラソンのスポニチ山中湖ロードレースで、2011年から一度も優勝を逃すことなく2019年までで9連覇の偉業を成し遂げています。

引用元:https://www.sponichi.co.jp/

ただ、フルマラソンとなると、そこまでの活躍をしていたわけではありませんでした。

しかし、2018年11月25に行われた大阪マラソンで2時間34分11秒という素晴らしい自己ベスト更新で2位に入ると、その2週間後の12月9日に行われた奈良マラソン2018 で2時間40分50秒大会新記録での優勝を果たします。

大阪マラソンは日本で最大規模の東京マラソンに次ぐ国内2番目の大きな大会で参加者は30000人超え、奈良マラソンも18000人が参加するかなり規模の大きな大会であり、山口選手はこの2大会の成績によって徐々に注目を集めるようになりました。

2019年になっても勢いは留まらず、2月3日の第68回別府大分毎日マラソン大会も前年に続く連覇での優勝、3月3日の東京マラソン2019は非常に気温の低い厳しいコンディションの中でありながら、2時間33分42秒の自己ベスト更新で総合15位 (日本人5位)と結果を残しました。

引用元:https://runnet.jp/smp/topics/race/190204_2.html

夏には海外のレースにも出場し、ニューカレドニア国際マラソン2019で優勝、 シドニーマラソン2019では順位は4位ながらも2時間33分09秒と自己ベストを更新しました。

そして11月17日に行われた第9回神戸マラソンでは、レース序盤から積極的な入りを見せ、ケニアやエチオピアといった自身の自己ベストよりも速いタイムを持つ海外の選手にも全く先頭を譲ることなく、最終的には2位の選手に4分近い差を付ける2時間27分39秒という大幅な自己ベストと大会新記録で優勝を果たしました。

フルマラソンで2時間30分切りというのは男性でもかなり難しく超一流と言われる程ですが、その記録を女子が出してしまったということで、この結果は大きな話題となり、現在はプロに転向した元市民ランナーの川内優輝選手に擬えて「女版川内」とまで呼ばれた程でした。

引用元:https://www.daily.co.jp/general/2019/11/17/0012884436.shtml

そして、2020年1月26日に行われた第39回大阪国際女子マラソンは招待選手として出場、この大会は東京オリンピックの代表出場権をかけたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)のファイナルチャレンジのレースの1つにもなっており、日本人の有力競技者も多くかなりのハイレベルのレースが予想されていました。

そんな中でも前半は焦らずに後方集団でレースを進め、後半は失速していく上位の競技者を尻目に確実に順位を上げていき、終わってみれば総合で7位に入賞、日本人だけで見れば2位に入り、MGCで3位に入った天満屋の小原怜選手等にも先着して敢闘賞を受賞しました。

引用元:https://www.sankei.com/sports/news/200126/spo2001260048-n1.html

そして、この大会のタイムは2時間26分35秒と神戸マラソンで出した凄まじいタイムを更に1分以上も更新しました。

尚、2019年以降にこの山口選手より速いタイムを出したのは大阪国際で日本歴代6位のタイムを出した松田瑞生選手を始めとした7人だけであり、そのことから考えてもどれ程スゴいことなのかがよくわかります。

山口遥は最強の市民ランナー!

山口遥選手は、大学卒業後は実業団等に進むことなく、東京都北区に拠点を置くランニングクラブのAC KITAに入会して市民ランナーとなりました。

このクラブチームは、健常者と障害者が共に所属し、自己記録更新から世界の表彰台までを目標にしている組織です。

引用元:https://ac-kita.jimdofree.com/

過去にはリオデジャネイロパラリンピックでは4×100mリレーのメダリストのメンバーも輩出していますが、山口選手自身は気軽に楽しく走るつもりだったと言います。

23歳という早い段階で現在のご主人の博之さんと結婚をして、そこから5年程度は専業主婦として過ごしていました。

引用元:https://www.townnews.co.jp/0115/2014/02/20/225680.html

しかし、チームメートが意識を高く持って練習をする姿に刺激を受け、28歳の時に現在の所属チームのAC KITAの中長距離部門のコーチを務める安田享平さんと出会い、徐々に頭角を表し始めました。

山口選手は現在、朝の起き抜けの5時前後から神奈川県横浜市にある自宅周辺で10km程度のジョギングを行い、家事を済ませた後、8時前後から13時頃まで16kmから20km程度走ることを毎日の日課としており、それから仕事をしています。

その山口選手の2018年までの自己ベストは、5000mが2018年11月10日の第267回日本体育大学長距離記録会で記録した16’26”40、10kmが2017年10月15日の第42回板橋区・高島平ロードレース大会で記録した34’35”でした。

しかし、マラソンと同様に2019年にトラックでも記録を更新し続け、5000mは9月21日の第272回日本体育大学長距離競技会で15’49”82をマークして15分台に突入、10000mも5月18日の第61回東日本実業団陸上競技選手権大会で33’46”23を出して33分台に突入、そして第10月20日の44回板橋・高島平ロードレース大会では10kmを33’04”まで上げ、32分台も見据えられるところまで来ました。

そして、2019年の山口選手の最終レースとなった12月20日の第20回日本体育大学女子長距離競技会では、最も速い競技者で構成される5000m5組に登場、外国人の作る速いペースにものっていき、15’42″47で5位に入り自己ベストを更新しました。

尚、この記録を日本陸上競技選手権の参加標準記録Bを突破したことになります。

引用元:https://ac-kita.jimdofree.com/大会結果/2019年度/

これにより2020年も日本選手権の標準記録が変わらなければ、4月に行われる東京陸上競技選手権大会において3位以内に入ることにより、日本選手権の出場が可能となります。

女子の5000mの日本選手権の出場者は2019年が22人、2018年も25人しかおらず、大学や実業団のトップレベルの競技者の中でもごく一握りしか出られない、日本で最高峰のレベルの大会です。

その出場権を得られる可能性があるというのは、まさに最強の市民ランナーと言って良いでしょう。




山口遥の高校や玉川大学の陸上の実績は?~全く無名だった学生時代

山口選手は神奈川県横浜市立西谷中学校時代に陸上競技を始めました。

元々は短距離の競技者でしたが顧問の勧めもあり後に長距離に転向して県大会で入賞した実績もあります。

高校も地元の神奈川県立新栄高校に進学しました。

新栄高校は県内の公立高校では強い部類であり、駅伝では関東大会に出場することも多い学校ですが、山口選手は決して強い競技者ではなく県大会入賞止まりの実績でした。

引用元:https://www.kyoto-np.co.jp/articles/gallery/121605?img=https://kyoto-np.ismcdn.jp/

そして、高校卒業後は玉川大学に進学しました。

玉川大学の女子駅伝部は大学駅伝の常連校であり、全日本大学女子駅伝には19回の出場があり過去最高順位は3位で山口選手が在学中の2007年から2010年も毎年出場していました。

また同期には2016年のリオデジャネイロオリンピックで女子のマラソン代表となった第一生命の田中智美選手もいる等、かなり名の知れた学校と言えます。

引用元:https://mainichi.jp/articles/20160814/k00/00m/050/070000c

しかし、山口選手はこの駅伝を始め、関東インカレ等も4年間一度も出場経験はありませんでした。

つまり学生時代から陸上競技はしていたものの決して強い競技者ではなく、山口選手自身は当時のことを

実業団というのは雲の上の存在であり、口にするのも恥ずかしいぐらいのレベルだった

と振り返っています。

それでも大学を卒業してからも競技を続け、しかも実業団に所属をせずに実業団の競技者と肩を並べた点は賞賛に値するものでしょう。

まとめ

山口遥選手についてご紹介させて頂きました。

日本ブラインドマラソン協会(JBMA)の職員として働いていて、ブラインドランナーの練習や支援をしています。

そして、自分が記録を出すことでランナーにも伴走車にも背中を見て欲しいと話しています。

引用元:https://www.kyoto-np.co.jp/articles/gallery/121605?img=https://kyoto-np.ismcdn.jp/

オリンピックの出場は難しいかもしれませんが、東京パラリンピックでも選手村でサポートをする予定と話しており、場合によっては伴走者としてパラリンピックを走る姿も見られるかもしれませんね。




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