こんにちは。料理男子のらいふれんどです!
今回は梅にまつわるお話です。
初夏になると、スーパーの店頭などで梅の販売が始まりますよね。青梅は、梅酒や梅シロップ作り、熟した梅(黄色いもの)は梅干しやジャム作りに利用されます。
この梅ですが、昔から「体にいい」とされてきた食品の1つです。では、梅の何が体にいいのでしょうか?
梅がもたらしてくれる効果と、その効果を美味しく摂取する手っ取り早い方法として、自宅で簡単に作ることができる梅ジャムの作り方をご紹介します。
この記事で綴られていること
梅はなぜ体にいいの?梅の効果は?
梅は独特の酸味があります。あの酸味の元となっているのが「クエン酸」という成分です。レモンやライムといった、酸っぱい柑橘系にはたくさん含まれています。クエン酸を摂ることで、私たちの体にとってうれしい効果を期待することができます。
◎疲労回復
体が疲れたと感じる時、私たちの体の中では乳酸が増えています。乳酸を分解してくれるのがクエン酸です。夏のだるい・重いと感じる体の症状を和らげてくれる効果が期待できます。
◎整腸作用
クエン酸は私たちの腸内で、「悪玉菌」が増えるのを抑制してくれることが分かっています。腸内で善玉菌が有利になると、腸内環境が良くなり便秘・下痢などが起きにくくなります。
◎肥満防止
クエン酸には脂肪や糖質の代謝を促進してくれる効果が期待できます。コレステロールが体内で増えることを抑えてくれるので、肥満の予防になります。
◎美肌効果
クエン酸を摂取すると新陳代謝がよくなります。通常、肌は28日周期で生まれ変わっていますが、多くの方はこの周期が乱れ、生まれ変わるまでの日数が長くなりがちです。クエン酸で新陳代謝がよくなることで、肌の生まれ変わる周期が整うと、肌が美しくなることが期待できます。
◎血圧を下げる
クエン酸は「有機酸」の一つで、血圧を抑制する効果が期待できます。
◎二日酔いの解消
クエン酸を摂取すると肝機能も良くなります。前の晩に「飲みすぎたなぁ」と思ったら、翌朝には梅を摂取してみてはいかがでしょうか。血液をキレイにしてくれる働きもあるので、おすすめです。
意外と簡単!自家製梅ジャムの作り方
梅が体にいいことはわかっていても、梅干しの酸っぱさは苦手という方も多いですよね。そんな方には、梅ジャムがおすすめです。梅のさっぱりとした酸味・味わいを残しながらもクエン酸を手軽に美味しく摂取できるのがポイントです。
特に難しい工程もないので、さっそく作ってみましょう!
◎用意するもの
完熟した梅 1㎏
砂糖 梅の60~70%の重さ(梅の種を取り除いた状態で決まります)
保存用ビン 数個
鍋 (梅の酸味で変色したり傷むことがあるので、鉄製・アルミ製のものは避けましょう。ホーローやステンレス製のもの・土鍋がおすすめです)
◎保存ビンの準備
大きめの鍋にビン・フタとたっぷりの水をいれて沸騰させ、10分ほど煮沸して殺菌をします。10分後に鍋からビン・フタを取り出したら水気を切って、乾燥させておきます。
◎作り方
では、準備ができたらさっそく作ってみましょう!
- 大きめの鍋やボウルに水を溜め、その水で梅を1つずつ丁寧に洗います。この時、竹串など先のとがったものでヘタを取り除き、梅に傷んでいる部分があれば包丁で取り除いておきます。
- 梅を洗い終わったら鍋に入れ、梅全体が浸かるほどの水を入れて中火にかけます。沸騰したら弱火にし、出てきたアクを取り除きながら、15分煮ます。
- 15分経ったら火を止めて、梅を冷まします。梅が冷めたら、実を崩さないように鍋から取り出し梅の種を取り除き果肉を別の容器に移します。(砂糖の量を計算するため、あらかじめ空の容器の重さをはかっておきましょう)
- 梅の種は梅を握るようにすれば、指の間からスルンと落ちていきます。
- 果肉と種を分けたら、果肉の重さをはかりその重さの60%~70%分の砂糖を用意します。
- 果肉と砂糖を鍋に入れ、混ぜながら中火にかけます。沸騰したら弱火にし、出てきたアクを取り除きます。果肉が沈むと焦げてしまうので、時々鍋底から全体を混ぜつつ30分ほど炊きます。
- 30分経ったら、ジャムが熱いうちに煮沸消毒したビンにジャムを入れて完成です。
- ※ジャムは冷えると粘度が高まるので、ゆるいと感じる程度でOKです。
※参考レシピ:https://www.sirogohan.com/recipe/umejamu/
まとめ
夏バテ予防・疲労回復に役立ってくれる梅について、期待できる効果と自宅で簡単に作ることができる梅ジャムの作り方を紹介しました。
梅干しが苦手な方や子どもでも、梅ジャムならトーストやクラッカーと一緒に食べたりヨーグルトに混ぜたりして、無理なく食べることができますよね。
今年の夏は、家族で梅ジャムづくりを楽しんで頂き、クエン酸パワーの恩恵でバテ知らずで乗り切っていきましょう!
では、今回はこのへんで!