こんにちは! らいふれんどです。
前回の投稿で「お盆」について色々と書きましたが、お盆の風物詩としてのお墓参りについても少し触れましたね。
そのお墓参り。皆さんは最近いつされたでしょうか?
地元を離れて生活されている方は、なかなか帰省する機会も少ないでしょうし、年末年始は自宅の大掃除を済ませた後で慌ただしく帰省し、実家に着けば大みそかや初詣と行事もいろいろありますから、ゆっくりとお墓参りできるのはお盆だけという方も多いかもしれませんね。
ですが、お盆の時期にお墓参りをするにあたって、日程や掃除の手順をしっかりと把握している方は少ないのではないでしょうか。前回の投稿から読んでいただいている方については、せっかくの機会ですから、お盆の墓参りのタイミング・お墓掃除の手順などもご紹介したいと思います。
この記事で綴られていること
お盆のお墓参り 日程はいつがいい?
お盆の日程については、前回の投稿で書いたとおりです。
>>「お盆の期間っていつからいつまで?知っているようで知らない話」
地域や風習によって考え方が異なるものの、全国的に4日間ほどの期間を「お盆」としています。その期間中のお墓参りについても、いろいろな考え方があります。
お墓参りに行くタイミングについて、紹介します。いつが正解ということではありませんが、お墓参りのタイミングとその意味について知っておくのがおすすめです。
◎ご先祖様のお迎え
お盆にはご先祖様の魂が家に帰ってくると言われています。そのご先祖様をお迎えに行くのであれば、お盆の入り(初日)にお墓参りをしましょう。
◎留守参り
お盆の入りとともにご先祖様が家にいる間、お墓は留守になっています。留守中のお墓については仏様が守ってくださっていますので、「守って下さってありがとうございます」の気持ちを伝えるなら、お盆の2~3日目にお墓参りをしましょう。
◎ご先祖様のお見送り
家に帰っていたご先祖様の魂があの世に戻っていくのを見送るのであれば、盆明け(最終日)にお墓参りをしましょう。ただし、精霊流しをする慣習がある地域では灯籠に乗ってご先祖様が帰っていくと考えられているため、盆明けのお墓参りはしないことが多いようです。
★【知っ得関連知識】
古代ケルトから伝わるハロウィン(10月31日)は日本でいうお盆のような儀式です!
先祖の霊だけではなく悪霊や魔物までもが古代ケルト暦の最終日である10月31日に現世に帰るとされています。
お墓の掃除はいつ、どのようにすればいい?
お盆の時期にはお墓を守っている家族だけでなく、親戚の方もお墓参りをしてくれる機会が増えることでしょう。それらを考えるとお盆のお墓参りの際にはお参りだけができるように、事前にお墓の掃除を済ませておくのがベストです。
時間的な余裕があれば、お盆の前日までにお墓の掃除をしておくようにしましょう。どうしても無理であれば、お盆の入りの朝にお墓の掃除も行います。
◎用意するもの
お墓掃除に行く際は、以下のものを用意しましょう。
①バケツ
②スポンジ
③歯ブラシ
④雑巾
⑤軍手
⑥ゴミ袋
バケツやひしゃくなど墓地の備品を借りることができる場合がありますが、お盆前の時期には数が不足することもありますので、自宅から持参するようにしましょう。
◎お墓掃除の手順
お墓掃除をどのように行うのか、手順を紹介します。
①お墓のまわりに落ちているゴミ・落ち葉などを拾います。雑草などが生えている場合には、抜くようにします。
②墓石の高い部分から全体に水をかけます。スポンジで優しくこすり、上から下へ全体の汚れを落とします。
③墓石に彫られている文字の部分など、細かなところは歯ブラシでこすって汚れを落とします。
④仕上げに全体に水をかけ、雑巾で水気をふき取ります。
◎お墓掃除のNGなやり方
知らないうちにやってしまいがちですが、以下の行為はNGですのでやらないように気をつけましょう。
・たわしで掃除
繊維の硬いもので墓石をゴシゴシとこすると、細かな傷がついてしまい墓石が傷む原因となってしまいます。また、表面が傷ついてしまうと苔や汚れもつきやすくなってしまいますので注意しましょう。
・洗剤を使う
掃除用の洗剤や食器用の洗剤などを持参する方がいらっしゃるかもしれませんが、洗剤の使用はNGです。墓石はツルツルした表面に見えていても小さな穴が開いています。入り込んでしまうとシミなどの原因になりますので、使わないようにします。ホームセンターなどで「墓石用」と書かれた洗剤が販売されていますが、石の種類や成分・汚れの種類などによって使い分けた方がいいので、使わない方がいいでしょう。
お墓参りのNG行動
お盆のお墓参りに限らず、お墓参りでやってはいけない行動がいくつかありますので紹介します。
◎お墓にお酒をかける
いくらご先祖様がお酒好きだったからと言って、墓石にお酒をかけてはいけません。墓石を傷める原因となります。お酒をお供えする際は、フタや飲み口を開けてお供えをしましょう。
◎お供え物を置いて帰る
お墓参りの際、ご先祖様のために果物やお菓子などを墓前に供えるのはOKですが、そのまま帰ってはいけません。食べ物をお墓に置いたままにしておくと、動物や鳥などがやってきてお墓のまわりを荒らしてしまいますので、お参りが終わったらお供え物はその場で食べるか、持ち帰るようにします。
まとめ
お盆を迎える前に知っておきたい、お盆の時期のお墓参りの日程やお墓の掃除・お参りのNG行動についてお伝えしました。気持ちよくご先祖様に帰ってきていただけるよう、有意義にお盆を過ごしたいですね。
それでは、今回はこのへんで。