ゴルフルール基本中の基本。公正の理念に基づいた6大原則を知ろう!

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~今回はゴルフルールの基本原則のお話です~

こんにちは、さまよえる競技ゴルファーらいふれんどです!

ゴルフはやってみたいけど、「なんだかルールがよく判らなくて」とか「細かいルールがたくさんあるから覚えきれないや」といった話をよく聞きます。

確かにゴルフのルールは、数あるスポーツのなかでも飛びぬけて細かく、複雑で、おそらく世界中を探してもゴルフのルールを全て暗記しているゴルファーは少ないと思います。当然、初心者であればほぼ???ではないでしょうか

 そんなゴルフルールですが、実は2つの基本精神を押さえてしまえば意外とすんなり「それ、だめでしょ」と状況判断できるんです。

今回は、この基本精神(マインド)に基づく、ゴルフルールの基本中の基本ともいえる6つの大原則、そしてローカルルールについて詳しくご説明したいと思います。




ゴルフは紳士のスポーツであるが故の2大基本マインド

ゴルフは審判がいない唯一のスポーツです。

ここではすべてが「公正の理念」に基づいた基本精神という大前提のもと、自己責任に基づく自己申告で行われます。

自分のスコアなり得点を、自分で申告するスポーツなんて他にありませんよね。

それでもスポーツとして、競技として成り立つのは「公正の理念と精神」によるからなのです。

その、公正の理念に基づいた基本精神とはすなわち、

①「ボールはあるがままに打つ」

②「迷った時には自分に有利にジャッジしない」

この2つです。

自己申告で成績を決めるのですから、プレーヤーによって有利不利がないように、また、解釈にバラつきが出ないようにルールも細かく決められているのです。

この「基本精神」こそ、ゴルフが紳士のスポーツと言われる所以なのです。

ゴルフルール6つの基本原則

ゴルフでは上記の基本マインドを礎にして、プレー中に守らなければならない6つの基本原則があります。順をおって説明していきます

 

1.インプレーのボールを動かしてはならない

インプレーの定義(規則2-7)

球はプレーヤーがティグラウンドでストロークを行った時にすぐに「インプレー」の球となり、その球はホールに入れられるまでインプレーの状態を続けること

これに抵触した場合1罰打としてボールは元の位置からプレーしなければならない

つまりティショットした時点からボールがカップインするまで止まっていようが転がっていようが「インプレー」のボールとしてあるがままにプレーしなければなりません。

インプレーのボールを動かすという行為に対しては、4大メジャートーナメントでさえ、物議をかもすほど見解が分かれる厳しい判断が下されます。

現行ルールではインプレーのボールを動かしてしまうと故意か偶然かを問わず1罰打(規則18-2)、さらに元の位置に戻さずに打てば誤所からのプレーとして2罰打が課せられるという厳しい判断です。

しかし、2019年の新ルールでは、止まっている球を「偶然」動かした場合にはほとんどのケースで罰なしに元の位置にボールを戻すことができます。

ただし、あくまで「偶然動かした」の場合ですので、注意が必要です。

<プロトーナメントでの事例>

2016年の全米オープンでは、この規則2-7への抵触として、優勝者のダスティンジョンソンに1罰打が加えられました

(参考URL)

https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/63742/1/

2.スイング区域やライの改善(規則13-2)

規則13-2

プレーヤーは自分の球の位置やライ、意図するスタンスやスイングの区域、プレーの線やその延長でホールを越えてその先方の、若干の合理的な長さの部分、または球をドロップしたりプレースする場所を次の行為によって自分で改善したり、改善されるのを許してはならない。

  • クラブを地面に押し付けること。
  • 生長物や固定物(動かせない障害物とアウトオブバウンズの境界を定める物を含む)を動かしたり曲げたり、折ったり壊したりすること。
  • 地面を盛り上げたり、地面の凸凹を直すこと。
  • 砂やバラバラの土、元に戻してあるディボット、切り張りした芝を取り除いたり押し付けること。
  • 露や霜、水を取り除くこと。

→これらに違反すると2罰打が科せられ、そのままプレーを続行します。

つまり、ボールを打ち出すべき飛球線の前後でボールの後ろの背が高い芝が邪魔だからとウッドのソールでぐりぐり均してからアイアンに持ち替えたり、スイングの時に後ろの木の枝が邪魔だからと枝を折ったり、ボールが芝の中に半ば埋もれているのでボールの後ろの芝を靴で踏んで平らにならしたりしてはいけないということです。

これを「ライの改善」といいます。

これに違反すると2罰打という重いペナルティが科せられるのもいかにあるがままにプレーするという精神が重んじられているかという事だと思います。

これに付帯して、木の下でバックスイングに入ったところ、クラブで木の枝を折ってしまい、スイングを中断した場合もスイング区域の改善として2罰打が科せられます。但し、スイングを止めずに打つ分には無罰となりますので覚えておきたいです。

そして、グリーン上の現行ルールでは、古いホールを埋めた跡とボールマークを除き、例えばスパイクの跡は修復などはできないのですが、これが2019年施行の改正ルールではできるようになりますよね。過去記事でご紹介したとおりです!

こちらです>>ゴルフルール大改正!2019年1月施行規則の正体はこれ! 

<プロトーナメントでの事例>

1997年の中日クラウンズで、ラフに入ったボールの後方をドライバーのヘッドで押さえつけた尾崎将司の行為を、同伴競技者のグレッグノーマンが規則13-2抵触の恐れありと指摘したことがありましたね。オールドファンには懐かしい話です(笑)

(参考URL) https://diamond.jp/articles/-/3456?page=2




3.動いているボールを打つ(規則14-5)

プレーヤーは、自分の球が動いている間はその球をストロークしてはならない(規則14-5)

例外:
  ●ティーから落ちつつある球-規則11-3
  ●2回以上打った場合-規則14-4
  ●水中で動いている球-規則14-6
 プレーヤーがストロークを始めた後や、ストロークのためにクラブを後方へ動かした直後に球が動き始めた場合には、プレーヤーは動いている球をプレーしたことに対して、規則14-5による罰はないが、規則18-2(止っている球がプレーヤーにより動かされる)に基づく罰は免れることはできない。

→1罰打を科され、ボールは元の場所に戻して打ち直す。

状況として考えられるのは、グリーン上でパットが強すぎて大きくカップを越えてしまいそうなときに、「おっとっと」とパターヘッドや足でボールを止めてしまうような場面だと思います。

初心者の方などは、ついやってしまうかもしれませんが「故意に」動いているボールを打ったり、止めたりするのはペナルティになります。

規則18-2では、ストロークを始めてクラブを後ろに引いた後にボールが動いた場合にはストロークを止めずに打ってしまえば無罰になります。

柔らかい芝の上にボールが止まっていて、クラブをソールするとボールが動いてしまう可能性があるような時は、クラブをソールせずに、つまり自分が動かしたという状況を排除してストロークするといった工夫も必要になりますね。

<プロトーナメントでの事例>

2018年の全米オープンで、世界的なプロゴルファーであるフィル・ミケルソンがコース設定に対する抗議として故意に行い、物議をかもしたのは記憶に新しいところです。あるがままというゴルフの精神に反したことで謝罪しています。

(参考URL) https://news.yahoo.co.jp/byline/funakoshisonoko/20180621-00086771/

4.誤所からのプレー(規則20-7)

プレーヤーは次の場合に所からのプレーをしたことになる(規則20-7)

  • ストロークを行ったり球をドロップしたりプレースすることを規則が許していないコース上の場所で、プレーヤーが自分のインプレーの球に対してストロークを行った場合。
  • ドロップした球の再ドロップや、動かされた球のリプレースを規則が求めているときに、プレーヤーが自分のインプレーの球に対してストロークを行った場合。

注:ティーインググラウンドの外からプレーした球や間違ったティーインググラウンドからプレーした球規則11-4参照。

→2罰打を科し、正しい位置からプレーし直す

池やラテラルウォ―ターハザード、アンプレアブル宣言により次打を行う場合に、処置を間違えたり、ボールをドロップする地点を間違えてしまうことがあります。

それと、ティグラウンドで、ティマークと灰皿とを見まちがえて正しいティアップをせずに打ってしまうこともあります。

これらいずれも誤所からのプレーとなります。

そして多いのは、グリーン上で同伴競技者のパットのラインを確保するためずらしたマーカーを元に戻さず打ってしまうケースです。

2019年の改正ルールではアンプレアブルは宣言しなくても良いことになりますが、ボールを「どこにドロップするのか」の処置はしっかりと確認しておきたいですね。

一方、例えば突風などによりボールが動き、プレーヤーの責任ではないことが明らかな場合には無罰で「動いた場所」からプレーすればよいことになっていますので、これをもとの位置に戻してしまうと逆に誤所からのプレーとなってしまいます。

とてもややこしい判断になりますので、2019年からはグリーン上ではプレーヤーの「不注意」でボールが動いても元あった場所にボールをリプレースしてプレーをすれば無罰となります。

あくまで「うっかりやっちまった」場合です。念のため。

<プロトーナメントでの事例>

2013年の女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、下村真由美がウォーターハザードと、ラテラル・ウォーターハザードとを間違えて「誤所からのプレー」によるスコア過少申告で失格となっています。

通常、ゴルフコースはカップとウォーターハザード(黄色杭)を結んだ後方線上に十分なスペースが取れない場合にラテラル・ウォーターハザード(赤杭)として境界杭の色で区別しています。例えばコースサイドぎりぎりにある池のような場合ですね。

したがって、後方線上にドロップできるスペースがない場合には杭の色を見て判断しましょう。

(参考URL)https://news.golfdigest.co.jp/news/jlpga/article/45531/1/

5.誤球(規則15-3)

誤球(規則15-3)

競技者が誤球に対して1回または複数回のストロークをした場合、競技者は2打の罰を受ける。

競技者は、正球をプレーするか、規則に基づいて処置することによって、誤りを訂正しなければならない。競技者が次のティーインググラウンドからストロークをする前に誤りを訂正しなかったときは(ラウンドの最終ホールでは、パッティンググリーンを離れる前に誤りを訂正する意思を宣言しなかったときは)、競技失格となる。競技者が誤球に対して1回または複数回のストロークをした場合、競技者は2打の罰を加えて自分のボールでプレーし直す。

同伴競技者が打ったボールと同じ方向に飛んでいき、確認せずに次打を打って、グリーンに乗ってから自分のボールではなかったことに気が付くことがあります。

あるいは隣のホールから飛んできたロストボールを自分のボールと勘違いして打ってしまうケースもあります。

これは「あるがまま」の精神に反してインプレーの中断となり、誤球というペナルティになります。

まずはスタート前に、常に自分のボールのメーカーや名称、ボールナンバーを確認しておく習慣をつけることが重要ですね。

特に初心者の場合、「ロストボール」を購入して使用するケースが多いと思いますが、いろいろなメーカーのものが入っていると、今使っている自分のボールが判らなくなることがあります。

そこで、マジックでボールに独自にネームとナンバーを書いてしまいます。

イニシャルK-1、k-2など。

そうすれば間違う可能性が減りますね。

それに加えて自分のボールがどの方向へ飛んで行ったかをしっかり確認することも大切です。

<プロトーナメントでの事例>

もっともホットな話題として、今年2018年のダンロップフェニックスで、松山秀樹星野陸也の誤球事件がありました。これは2人が同一メーカーの同一ボールを使用しており、さらにマジックで入れた線の色も同じだった為に起こった悲劇です。

双方で互いに誤球したものですが、通常片方のみであり、プロトーナメントでは極めて珍しいケースとなりました。

(参考URL)https://sey-88.com/wp-admin/post.php?post=6023&action=edit

6.アドバイス(規則8-1)

正規のラウンド中、プレーヤーは次のことをしてはならない(規則8-1)

(a) 自分のパートナーを 除く そのコース上で その競技に参加している人にアドバイスを 与えること

(b) 自分のキャディー、パートナー、そのキャディー以外の人に アドバイスを求めること

細則 8-2 プレー線の指示(グリーン上外、上)

これに反した場合は2罰打とし、そのままプレー続行

このように、プレーヤーは自分のキャディ以外の者(主に同伴競技者)に、アドバイスする、アドバイスを(お願いして)受ける、ことは禁じられています。

これもまた、公正の理念に基づくものです。

但し、どこからどこまでがアドバイスになるのかは非常に判別が難しく、公式な競技で判断に迷うケースでは競技委員を呼んで判断を仰ぐことになります。

例えば、ティーグラウンドからグリーンセンターまでの距離を同伴競技者に聞いてもアドバイスを受けたことにはなりません。理由は「距離」という事実関係を確認しただけとみなされるからとなっています。これに対して、打つ前に使用クラブの番手を聞くこと、教えることはアドバイスとなります。

難しいですよね。




ゴルフ場によって違うローカルルール

ローカルルールとは

細かく規定されたゴルフルールですが、そのルール通りに厳密にプレーしていたのでは、初心者は特に時間ばかりかかってしまい、いわゆるスロープレーになる可能性があります。

そのため、ローカルルールというプレーファーストの為のゴルフ場独自のルールがあります。

日本のゴルフコースでは一般的で私たちにもなじみが深い「前進4打(プレーイングフォー)」「6インチプレース」などです。

ティショットがOBだった場合、グリーンに近づいた特設ティから第4打目としてティーアップして打てたり、スルーザグリーン(コース上にあるティーグラウンドからグリーンまでの範囲で、バンカーや、ウォーターハザードを除いたエリアの総称。2019年からはジェネラルエリアと改称されるようです)でグリーンに近づかず6インチ(約15センチ)幅内でボールを移動させることが出来るという、初心者にはありがたい特別ルールです。

各ゴルフコースの掲示板やマスター室に告知されていますので、スタート前によく読んでおくことをオススメします。

気をつけたいプレースとリプレースの違い

よく間違えやすいのですが、「プレース」とは新たな場所にボールを置き直すことで、「リプレース」とは元あった場所にボールを置き直すことです。

よローカルルールの説明で「6インチリプレースで、、」などと言っているのを耳にしますが、間違えです。正しくは「6インチプレース」となります。

まとめ

ベテランプレーヤーや、時にはプロゴルファーでさえも、ルール違反かどうか判断がつかない、あるいは状況判断を誤ることがあるのがゴルフのルールです。

初心者の方にはつらいですよね、、

そしてこのゴルフルール2019年からは運用が簡素化されます!

>>ゴルフルール大改正!2019年1月施行規則の正体はこれ!

今回のルール改正の主眼は「プレースピードのアップ」になります。

簡潔に言うと、故意ではないものは罰を科さないし、故意かどうかを申告する必要もないのでプレー進行を早めてね、という事なのです。

それはすなわち「ゴルフは紳士のスポーツ」という前提に基づくプレーヤーへの信頼が強く表現された、正にゴルフの原点への回帰ともいえます。

しかるに、全てのゴルファーは今回の記事で詳細に解説したゴルフルールの大原則理解し実践することが、尚一層求められることになりますね。

肝に銘じましょう! 私もですが(笑)

今回は長文失礼いたしました。

では、また。




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