~今回は「万博とは」と題して博覧会との違いや開催年などについてご紹介します~
こんにちは!らいふれんどです。
前回の記事で切々とご紹介しましたが、改めて、ついに万博が大阪で2025年に開催されることが決まりましたね。
>>大阪万博2025年開催決定!テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
大阪での開催は1970年以来で、実に55年ぶりとなります。
大阪経済活性の起爆剤として話題に上っている「万博」ですが、正式名称をご存知でしょうか、そして「万博」と「博覧会」の違いを説明できますでしょうか。
今回は万博とは一体、何なのか?についてわかりやすく説明します。
そもそも万博とは何か?博覧会との違いは?
万博は正式名称を「国際博覧会」と言い、国際博覧会条約(BIE条約)に基づいて複数の国が参加する博覧会のことです。
「万国博覧会」とも言うことから万博と略して言うようになりました。
万博と博覧会と違いがあるのかという疑問をお持ちの方もいるかと思いますが
「博覧会」は国内外問わず、物品や資料を一般公開する催しになります。
ちなみに江戸時代の1757年に平賀源内の提案により、湯島で物産会が催され全国から薬用になる動植物や鉱物が展示されたそうです。
これが日本における博覧会の始まりではと言われています。
1872年には湯島聖堂で博覧会が行われ、今の東京国立博物館の始まりとなったそうです。
つまりは、万博と博覧会の違いというものは無く、博覧会の1つが万博ということなんですね。
万博は何年に何回行われる?
国際博覧会条約によれば、国際博覧会とは
とされています。
また、国際博覧会は会場の規模やテーマなどから現在では「登録博覧会」と「認定博覧会」に分けられます。
以前は一般博と特別博に分かれていました。
「登録博覧会」は「総合的な万国博覧会」とも言われていて、テーマが総合的であることになっています。
「認定博覧会」はテーマを絞り、特定・専門的な内容になるよう規定されています。
国際博覧会の中では最大規模の博覧会が「登録博覧会」になり、1995年以降は5年ごとに開催されるようになりました。
それが今回、決定した2025年に開催される大阪万博になります。
5年に1回という決まりごとで登録博覧会を開催するのはそれほど、古くはなかったのですね。
「認定博覧会」は「登録博覧会」が開催される5年の間に行われるという位置づけになっています。
1851年の国際博覧会はロンドンで開催されましたが、その時の位置付けは産業革命で工業化した国の巨大産業見本市という位置づけでした。
当初は最先端の技術を紹介するものでしたが毎回テーマがあり、それに沿って参加国が技術や文化などを紹介するというものになっています。
例えば2015年のミラノ博覧会のテーマは「地球に食料を、生命にエネルギーを」ということで日本館では日本食を紹介したりして行列ができていたのをご存知でしたでしょうか。
万博と日本の関わりは?
日本が万博と関わったのは1862年のロンドン万国博覧会で当時の駐日公使が日本の製品を出品したことから始まったようです。
そして、日本は1867年のパリ万国博覧会に幕府と薩摩藩、佐賀藩で初めて公式参加しました。
維新後は新政府として1873年のウィーン万国博覧会から公式参加を行ったそうです。
日本は1940年に「紀元2600年記念日本万国博覧会」の開催を計画していましたが戦争や参加国の減少から中止が決定してしまいました。
当時はポスターや前売り券も販売されてたそうです。
1970年になって、ようやく日本で万博が開催されたのが大阪万博になります。
これまでに日本で国際博覧会が開催されたのは計5回になります。
1970年 大阪万博
1975年~1976年 沖縄海洋博
1985年 つくば万博
1990年 花の万博
2005年 愛知万博
2025年の大阪万博は6回目になります。
今の国際博覧会の区分で言う「登録博」は大阪万博と愛知万博になるようです。
沖縄海洋博は「海」、つくば万博は「科学技術」、花の万博は「花と緑」とテーマを絞っていました。
1970年の大阪万博ではアメリカ館にあった当時アポロ12号が持ち帰った「月の石」を見ようと行列がすごかったらしいですね。
動く歩道なども当時の人は印象深いようで、万博ではいろいろな新しいものがその後、普及したようです。
シャワートイレやワイヤレスフォン(携帯電話)、食文化だとフライドチキンやハンバーガーなどのファストフード、缶コーヒーなども大阪万博から普及したそうです。
2025年の大阪万博もどんな新しいものが出現するのか楽しみですね。
まとめ
「万博とは?」についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
万博と博覧会の違いというものはなく、博覧会の1つであるということがおわかりいただけたでしょうか。
言い換えれば「国際規模の博覧会」ということですね。
1970年の大阪万博を見学した人は初めて海外の人を見て驚いたそうです。
今では訪日客をたくさん見かけるのが当たり前ですが面白いですよね。
2025年の大阪万博にも驚くようなモノがあるのか楽しみにしましょう。
では。